地元の宝 神宮寺(じぐじ)石を使ったまちおこし
地元の宝 神宮寺(じぐじ)石を使ったまちおこし
地元住民にとって当たり前の「石」に新たな価値を見出す
今回は同協議会の皆様にお話を伺いました。
上社周辺まちづくり協議会は2019年に設立されました。「諏訪大社」を中心とした上社周辺の建物や、まちなみなどの景観や環境を良くし、住民が暮らしやすく魅力的に感じる「まちづくり」をして、地域の産業や文化の発展に貢献することを目的に活動しています。
「この地域の特徴は歴史的文化的コンテンツや自然の恵みが豊富だが、十分に活かしきれていない。住人が地域の良さを再認識し、外部にPRしていくことで参道にかつての賑わいを取り戻したい。」
と力強く小島会長はおっしゃっていました。
地域の魅力を掘り起こしていく過程で、協議会は地元しかとれない安山岩にスポットライトを当てました。
神宮寺地域でかつて産出された安山岩は「神宮寺(じぐじ)石」という愛称で呼ばれ、地域の生活に溶け込んでいました。諏訪盆地が形成されたのは200~250万年前といわれていますが、専門家の調査によると神宮寺石は10~20万年前の小規模な噴火がきっかけで形成されたそうです。
神宮寺石の特徴は多孔性で吸水性があり、保水力があること。また、加工しやすく、それでいて堅牢であること。そのため古くから住宅の根石、石垣や植木鉢として利用されており、神社仏閣では鳥居や石塔などに用いられています。
現在では、産出地が神体山に指定されており、新たな入手が非常に困難になってしまいました。住宅の取り壊しや石垣を改修するときに所有者から譲ってもらって何とか量を確保しているそうです。とても貴重で、特長のあるプレミアムな石なんですね。
アロマストーンを発案したのはデザイナーの内堀さん。ご自身は三重県からの移住者だったこともあり、埋もれていた神宮寺石の特長に着目し、地域の住民にとって当たり前だった”石”に新たな可能性を吹き込みました。
「吸水性を実験してみたところ、とても水を吸った。地域の住民にとって親しまれた神宮寺石を現代の生活に溶け込むような身近なものに活用できないか検討している中で発案した。」
「巷にあるアロマストーンのほとんどが人口石。貴重な天然石を使うので、台座にもこだわりたかった。そこで、諏訪市産業連携事業補助金を活用して、地元の3者と連携し、地元×プレミアムなものに仕上げた。」
と内堀さんは語られました。
アロマストーン以外にも神宮寺石の活用について協議会で協議しており、独自のアロマアロマオイルも検討しているとか。
オリジナル商品の販売は協議会活動の原資のひとつとしていく考えです。今後の活動の目玉は新たに活動の拠点となった建物の整備で、観光案内や参拝者と区民の交流、協議会の会合に活用したいとおっしゃっていました。
諏訪大社上社の目の前に位置する絶好の立地です。非常に楽しみですね。
アロマストーンは諏訪市のふるさと納税で購入できるよう、手続きを進めている最中だそうです。
現在、(有)石栁北原、SUWAプレミアム公式サイト、SUWAガラスの里でお求めいただけます。
モノがたりに参加した
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上社周辺まちづくり協議会
profile
諏訪大社上社をはじめ数々の歴史文化資産と自然の宝に恵まれた神宮寺地区の住民が中心に、住民と来訪する人々が交流するまちづくりを推進する団体。
会員数 42名/2021年4月
〒392-0015 長野県諏訪市中洲768番
電話:0266-53-6168
✉:info.jiguji@gmail.com
諏訪大社上社周辺まちづくり協議会 | Facebook
神宮寺地区の歴史探索ガイド
https://design.suwa-premium.net/wp-content/uploads/d1801db926cd97b9a3e359778419813c.pdf
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