あれは・・・車屋さん・・・?
あれは・・・車屋さん・・・?
何の会社?
諏訪湖畔に出現した、秘密基地の謎を探る!!
諏訪湖畔の道路沿いを上川大橋からガラスの里方面に向かうと、
「秘密基地」のような建物が見えてきます。
「あれは何だろう?」。
通りすぎる際に、そう感じた方も多いかもしれません。
今回は、その「秘密基地」を実現してしまった
「株式会社鉄研」さんにお邪魔させていただきました。
同社の古畑直敬社長さんに背景についてお話しいただきます。
鉄研さん のここがスゴイ!
古畑社長さんがお一人で起業してから急成長!
鉄研を設立したのは2014年になります。
設立する前の自分は会社勤めだったのですが、その頃は特に独立を考えていたわけではなかったんです。
当初は諏訪市内ではなく、辰野町に空き工場があったので、そちらに起業しました。
新しい会社は自分1人で始めたこともあり、やはり何かと大変でしたね。
そのため、研究なども全て独学で取り組みました。
部品の洗浄なども、一人でトライ&エラーを「“もうちょっと”きれいになればいいな」とこだわり、できるまで繰り返しました。
2014年2月に事業を始めてから翌3月に事業用の機械が入り、4月に初めて売り上げが出ました。
4月に売りあげた最初の実績額は3,150円でしたね(笑)。
その直後のタイミングで、他の会社さんから部品の仕事が入ったんです。
納品したところかなり評価をいただいたようで、それが実績になり、次の量産に繋がりました。
そこからは徐々に仕事が増え、従業員も増えていきました。
諏訪市内に現在の本社を移転したのが2019年5月でした。
建物の工期の関係もあったのですが、会社登記をしたのが偶然、令和元年のスタートと一緒なんですよ。
鉄研さん のここがスゴイ!
🏭個性的な「新社屋」!🏭
社名の「鉄研」ですが、実は独立した際に別の名を考えていました。
周りから自分の名字をとって「古畑研磨」にしてはどうかと言われましたが、
「ダサイなあ」と思ってやめました(笑)。
次に「古畑鉄鋼研削研磨研究所」でどうかな、と思いましたが、長いし、書くのが大変だよと言われてやめました(笑)。
そこで短くして「鉄研」にしたのが由来です。
鉄研の新社屋も、諏訪湖サービスエリアから眺め、湖畔の道路に面している場所を探した上で、あえて工場らしくないデザインにしました。
それに、外から見ただけでは何をやっているかわかならいよう、業務内容の案内板も設置していません。
鉄研さん のここがスゴイ!
個性的な「経営方針」!
自分としては、「お金を生まないことにもお金をかけるのが経営」だと考えています。
会社のロゴは、2014年にクローバーデザイン(会社HP)の宮本さんと日野さんと一緒に考え、そこから使用し続けています。
ロゴは、「手のひらの上に物を置く」デザインをイメージしました。
鉄研は製品の付加価値を高める仕事をしていますので、「価値を上げる」意味を表現しました。
クローバーデザインさんにお願いした理由ですが、ネットで調べて知ったことがきっかけです。
クローバーデザインさんとは、ロゴを作った頃に、「会社が今後成長したら、社内向けに経営方針の掲示物を作りたい」と約束し、これも実現しました。
先ほど、ロゴは製品の価値を上げる仕事を表現と説明しましたが、製品をリスペクトしているともいえますし、何より研究対象でもあります。
実際、製品をモノ扱いしないよう責任持って管理するために、工場内の湿度を24時間60%以下にしています。
結露防止のためです。
そこまでしている会社は中々ないかなと思ってますね。
鉄研さん のここがスゴイ!
個性的な「社員の皆さん」!👬
自分1人で立ち上げた鉄研ですが、現在では正社員6名にパート13名、福祉施設の就労支援の方も入れて現場は23名になっています。
メインの社員の平均年齢は31歳くらいになりますから、比較的若い会社ですね。
社員の身だしなみに対しては、「清潔感があれば、あとは好きな髪の色にしてもらって構わない」といっています。
そしたら、次の週には全員髪の色が違って出社してきましたが(笑)。
それも、人から「見られている意識」を持てば、自然と仕事に対する緊張感も高まると考えているためです。
それに、社員にはプロとして研磨技術でも一人前になって欲しいです。
そして、大事にしているのは挨拶ですね。
仕事に自信を持つことで周囲から自分を認められ、自分に自信を持てるように成長してほしいと思っています。
日頃から、姿勢や歩き方にも注意するよう指導しています。
お問い合わせContact
「諏訪で新しいことがしたい」。そんな思いに応えるのが、わたしたちのミッションです。
激動する時代に不安を感じる、今の事業に変化がほしい、自社技術の可能性を拡げたい。
諏訪の技術を世界へと伝え、異分野と繋ぐことで
「ものづくり」をアップデートするお手伝いをさせていただきます。
鉄研さんのこともっと知りたい!
☕新社屋内に「カフェ」を併設!☕
現在の新社屋ですが、社員が利用できるようにとカフェを設置しました。
社屋を建てる前に美味しいコーヒーを飲む機会があり、「社員にも飲ませたいな」と思ったのがきっかけです。
また、カフェを併設した社屋も「他になくて面白いな」と思ったこともあります。
それに、自分が社員なら「こんな会社なら良いな、面白いな」と社員目線になって判断し、自ら提案しました。
今のところ社員専用に設置していますが、無料ではなく従業員にも一部料金の負担を求めています。
無料にしてしまうと、提供する方も飲む方も、無料だからと「なあなあ」になるかもしれないな、と思ったためです。
(写真はお出ししてもらったキャラメルラテ。大変美味しかったです)
カフェの効果は、仕事の効率化だけでなく「おもてなし」も
昨年には、夏場用にかき氷も提供できるようになりました。
「かき氷が苦手」な社員もいたので、アイスクリームも提供可能にしています。
アイスクリームは9種類メニューがあるんですよ。
カフェでの休憩時間をチームで統一したところ、社員にとって時間の意識が高まったのか、残業時間が減り仕事の効率がアップしました。
それ以外にも来訪された方をコーヒーの香りでもてなすことにも結果的につながっていますね。
お越しいただいた方には気持ち良いと思ってもらえる会社にしたいので、社内の清掃面でもきれいな状態にするように取り組んでいます。
(写真は鉄研さんのカフェから眺めた諏訪湖畔です。素敵な空間ですね)
駅前の並木通りから眺めた夜のJR上諏訪駅🚈
夜のJR上諏訪駅を、大手の踏切から見た風景ですね。
皆さん、日中だと普段はなかなか見られない景色だと思います。
夜になると、余計綺麗に見えるんです。
「このレールはどこから来て、どこにつながっていくのか…行けばわかるさ。」と眺めています。
(※古畑社長は、電車の通らない安全な時間帯に配慮しながら風景を眺めておられます。駅舎を眺める場合は安全に配慮して対応ください。)
~あとがき~
ところで鉄研さんって何をしている会社なの??今回の取材では敢えて業務内容に触れておりません(笑)
興味がわいた方は会社HPや他インタビュー記事をのぞいてみてください。
会社HP
ライカ社による鉄研さんのインタビュー記事
この記事をシェアする