たねを蒔く

SUWAデザインプロジェクト2023 ~諏訪五蔵PRプロジェクト~ VOL4

SUWAデザインプロジェクト2023 ~諏訪五蔵PRプロジェクト~ VOL4

2024.03.22
3/12にSUWAブランド・クリエイティブ交流会があり、大勢の人々にお越しいただきました。その中の講演の一つとして諏訪五蔵PRプロジェクトの集大成にすべく、参加者に完成したガラスアイテムとフリーペーパーを学生の皆様に紹介していただきました。

3つのぐい呑みとお皿、それを包むパッケージが完成

ガラスアイテムの制作アイディアを考えるため、東京藝術大学院生は諏訪五蔵の皆様との意見交換や現地リサーチを8月より順次行いました。検討を重ね「日本酒と人々をつなげる酒器」という言葉をコンセプトに、日本酒にハードルを感じている若者に向けた酒器セットを制作しました。
作品の一部には、市内で回収された青色の廃瓶を利用したり、諏訪湖の砂などから生成された材料を用いるなど、諏訪のストーリー性(地産地消、環境への取り組み、資源循環など)の付加価値を創出する観点も考慮した活動になりました。
学生の皆様、制作本当にお疲れさまでした。五蔵の皆様も、その仕上がりに大変驚かれていました。
なお本プロジェクトにより制作されたアイテムは諏訪市観光案内所とSUWAガラスの里でご覧いただけます。ぜひお越しください。
つながりを生むお皿(後藤夏希):「繋がりを生む」をコンセプトに、お皿を制作しました。 諏訪の自然豊かな風景を、山を模したミニオブジェとお皿の組み合わせで表現しています。 オブジェとお皿は別のパーツで、組み合わせることで器として使えるようになります。 集いの場で共に手を動かし、器として完成させるコミュニケーションの中で、諏訪の美しさを共有する仕組みを考えました。
諏訪を囲む山と街並みのぐい呑み(髙橋涼香):「諏訪湖を中心に、囲むように存在する山々や人々の暮らし」に着目しました。それらの要素をアイコン・パターン化することで、諏訪の魅力はより伝わりやすく、日本酒を楽しむ時間の邪魔をしないデザインを目指しました。
星空のぐい呑み(羅伊然):諏訪の夜景からインスパイアされたこのぐい呑みは、地域のリサイクルガラスを使用し、星空と湖の美しい光景を表現しています。カットであしらった星形の模様は、外側からは目立ち過ぎず、持ち上げて飲む際に内部から透けて見えるようにデザインされています。このぐい呑みを通じてお酒を味わう度に、諏訪の星空を感じていただければ幸いです。
諏訪湖のぐい呑み(鈴木真尋):諏訪湖のイメージと日本酒のイメージから連想された「青色」をうつす酒器です。 底面のみに青い色を置くことで、実際に日本酒を注いだとき、水面に青色が浮かびあがるデザインで、湖に空の色がうつる光景を再現しました。 器の部分は約30mlの日本酒が入る想定です。下の部分に塊のガラスを使うことで、持ち上げたときにガラスならではの重厚感を味わえ、少量からでもお酒を楽しめる器を考えました。
喜びを分かちあうパッケージ(福澤佑哉):パッケージ制作では、日本酒のテーマカラーである青色を基調としながらも、少しずつ違う色味の青を採用することで、各酒器の個性を際立たせると同時に、同じ色相の中でもカラフルでにぎやかな雰囲気や期待感の演出を試みました。 諏訪五蔵をイメージした5角形の酒器の箱は、3つ集まることにより、周りの形が6角形に変化します。この増えた1角には、日本酒を囲む関係をより円満にするお手伝いがしたいという願いが込められています。

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