たねを蒔く
地域密着型ものづくり講座
~小松製作所編~
地域密着型ものづくり講座
~小松製作所編~
2025.12.01
精密機械工業が盛んな諏訪市では、市内小中学生を対象に平成15年から、「ものづくり」そのものを楽しみ、更にものづくりを通して人づくりを推進させることを目的に、地域密着ものづくり講座を実施しています。
23年目を迎える今年度も15社もの地元企業にご協力いただき、ものづくりの講話をしていただいたり工場見学や体験をさせていただいたりしています。
今回は、温泉がたくさんある諏訪市に欠かせない温泉ポンプを作っている小松製作所の工場見学に密着させてもらいました。
23年目を迎える今年度も15社もの地元企業にご協力いただき、ものづくりの講話をしていただいたり工場見学や体験をさせていただいたりしています。
今回は、温泉がたくさんある諏訪市に欠かせない温泉ポンプを作っている小松製作所の工場見学に密着させてもらいました。
小松製作所の見学がスタート!
皆さんが当たり前のように、蛇口をひねって飲んでいる水道水ですが、その水はポンプがなければ飲むことができません。また豪雨の時も排水ポンプがなければ道路に水が溢れて安心安全な生活が送れません。
小松製作所では皆さんの生活に密着したさまざまなポンプを作り続けており、大正13年に創業、令和6年には100周年を迎えました。
諏訪市と切っても切り離せない小松製作所の技術力を、本日は上諏訪中学校の生徒さん約30名に体験をしていただきます。
小松製作所では皆さんの生活に密着したさまざまなポンプを作り続けており、大正13年に創業、令和6年には100周年を迎えました。
諏訪市と切っても切り離せない小松製作所の技術力を、本日は上諏訪中学校の生徒さん約30名に体験をしていただきます。
加工の第一段階”鋳造(ちゅうぞう)”に密着!
小松製作所では、お客様の要望に合わせてフルオーダーメイドで製品を作っています。
①設計→②原材料の加工→③組み立て→④検査→⑤現場で設置までを一貫して行い、さらにはメンテナンスや修理、急なトラブル対応まで、依頼があればすぐさま解決へと駆けつけてくれます。
工場見学ではまず、ポンプを作る最初の加工工程である鋳造の説明をしていただきました!
①設計→②原材料の加工→③組み立て→④検査→⑤現場で設置までを一貫して行い、さらにはメンテナンスや修理、急なトラブル対応まで、依頼があればすぐさま解決へと駆けつけてくれます。
工場見学ではまず、ポンプを作る最初の加工工程である鋳造の説明をしていただきました!
本日の工場見学ナビゲーター
小松製作所 鎌倉課長代理
金属を冷やし固める”鋳造”とは?!
溶かした金属を型に流し込んで冷やし固め、製品を作る加工法を鋳造といいます。
銅を溶かして加工する技術は紀元前8000年前から用いられていて、約3000年前に日本に伝来しました。
鋳造技術の伝来は、石器時代から青銅器時代へと移り変わるきっかけになりました。
銅は金属の中でも比較的、融点(固体から液体に変わる温度)が低いため加工が簡単です。
そのため身近なものに銅はよく使われていて、皆さんもよく知っている硬貨のうち1円玉以外はすべて銅が含まれています。
小松製作所でも銅をポンプの材料として使っていて、鋳造は週に1回行っています。
銅の融点は1080度なので、窯の温度を1150度まで上げて溶かしていきます。
窯の上から火柱が上がっているのは、温度を上げるために窯に風を送りこんでいるからです。
鋳造工程において溶かした銅は「湯(ゆ)」と呼ばれ、「湯汲み(ゆくみ)」といわれる柄杓のような道具を使って、窯から出てきた湯を受けます。そしてその銅を型に流しいれる工程を「注湯(ちゅうとう)」と言います。
本日は150キロの銅を溶かし、窯からおよそ10~20キロずつ取り出して、繰り返し注湯を行っていきます。
1000度以上の高温の銅ですが、型に入れたと同時にどんどん固まっていくため、素早く丁寧に作業をしています。
できるだけ不純物が少ない銅を使用していますが、さらに不純物を少なくして加工しやすくするために
注湯直前に湯汲み内にある銅の表面をヘラ状の木で撫でます。
こうすることにより銅の表面に出てきた不純物を取り除くことができます。
銅を溶かして加工する技術は紀元前8000年前から用いられていて、約3000年前に日本に伝来しました。
鋳造技術の伝来は、石器時代から青銅器時代へと移り変わるきっかけになりました。
銅は金属の中でも比較的、融点(固体から液体に変わる温度)が低いため加工が簡単です。
そのため身近なものに銅はよく使われていて、皆さんもよく知っている硬貨のうち1円玉以外はすべて銅が含まれています。
小松製作所でも銅をポンプの材料として使っていて、鋳造は週に1回行っています。
銅の融点は1080度なので、窯の温度を1150度まで上げて溶かしていきます。
窯の上から火柱が上がっているのは、温度を上げるために窯に風を送りこんでいるからです。
鋳造工程において溶かした銅は「湯(ゆ)」と呼ばれ、「湯汲み(ゆくみ)」といわれる柄杓のような道具を使って、窯から出てきた湯を受けます。そしてその銅を型に流しいれる工程を「注湯(ちゅうとう)」と言います。
本日は150キロの銅を溶かし、窯からおよそ10~20キロずつ取り出して、繰り返し注湯を行っていきます。
1000度以上の高温の銅ですが、型に入れたと同時にどんどん固まっていくため、素早く丁寧に作業をしています。
できるだけ不純物が少ない銅を使用していますが、さらに不純物を少なくして加工しやすくするために
注湯直前に湯汲み内にある銅の表面をヘラ状の木で撫でます。
こうすることにより銅の表面に出てきた不純物を取り除くことができます。
冷えて固まった鋳物(いもの)を間近で見学
先ほどの工場で鋳造してできあがった鋳物を間近で見る生徒さんたち。
銅が溶けたときに発生する酸っぱいような、花火のような独特な香りに口々に感想がこぼれていました。
取り出した時の鋳物の温度は200~300度で液体の状態と比較すると低い温度ではありますが、遠くから手をかざしても温かみを感じるほどでした。
鋳物を作るだけでは売り物にはなりませんが、加工して磨きあげて価値をつけることによりお客さんに売ることができるようになります。手をかけてきれいにすることでそこに価値が生まれるということが伝われば嬉しいと鎌倉さんは説明してくださいました。
銅が溶けたときに発生する酸っぱいような、花火のような独特な香りに口々に感想がこぼれていました。
取り出した時の鋳物の温度は200~300度で液体の状態と比較すると低い温度ではありますが、遠くから手をかざしても温かみを感じるほどでした。
鋳物を作るだけでは売り物にはなりませんが、加工して磨きあげて価値をつけることによりお客さんに売ることができるようになります。手をかけてきれいにすることでそこに価値が生まれるということが伝われば嬉しいと鎌倉さんは説明してくださいました。
鋳造の仕組みと型の作り方を伝授!
砂だけで高温の金属を受け止めるなんてすごいですよね。
実はこの砂の型にも秘密が隠されています!
金属の枠の中に砂を敷き詰めて型を作る段階ではまだ砂はサラサラで
液体の強化ガラスを混ぜた”水ガラス”を砂の中へ流し込み、炭酸ガスを送り込むことで
化学反応を起こして硬くするという技術が使われています。
実はこの砂の型にも秘密が隠されています!
金属の枠の中に砂を敷き詰めて型を作る段階ではまだ砂はサラサラで
液体の強化ガラスを混ぜた”水ガラス”を砂の中へ流し込み、炭酸ガスを送り込むことで
化学反応を起こして硬くするという技術が使われています。
工場見学ナビゲーター
鎌倉課長代理
今回はパイプをつなぐ接続部分を題材に、砂型の仕組みを説明します!
鋳造品を作る型は2種類あります。
1つは製品の外形となる型、もう1つは製品の空洞になる部分を作る時に使う「中子(なかご)」という型です。
砂型鋳造では、上と下の型に分かれており、それらを組み合わせて鋳型を作ります。
①パイプを縦に半分にした形の木型を金属の外枠(型枠)にセットして周りに砂を敷き詰める
②敷き詰めた砂型から木型を取り除く
③①~②の工程順でもう半分の砂型を作る
④①~②と同様の手順でつくった中子を貼り合わせて空洞部分の砂型を作る
⑤上下の砂型と中子の砂型を組み合わせ、パイプの鋳型になります
これで後は銅を流し込んで完成です!
ポイントは製品が完成したときに、砂型の「空洞部分」は銅になり、「砂部分」は空洞になるということです。
鋳造品を作る型は2種類あります。
1つは製品の外形となる型、もう1つは製品の空洞になる部分を作る時に使う「中子(なかご)」という型です。
砂型鋳造では、上と下の型に分かれており、それらを組み合わせて鋳型を作ります。
①パイプを縦に半分にした形の木型を金属の外枠(型枠)にセットして周りに砂を敷き詰める
②敷き詰めた砂型から木型を取り除く
③①~②の工程順でもう半分の砂型を作る
④①~②と同様の手順でつくった中子を貼り合わせて空洞部分の砂型を作る
⑤上下の砂型と中子の砂型を組み合わせ、パイプの鋳型になります
これで後は銅を流し込んで完成です!
ポイントは製品が完成したときに、砂型の「空洞部分」は銅になり、「砂部分」は空洞になるということです。
ポンプだけではなく歴史的価値のある出土品などのレプリカの製作依頼もくるそうです。
価値ある出土品は、傷がついたり盗まれたりしないように
厳重に保管してしまうので、皆さんにも見てもらえるようレプリカを作ります。
過去に製作依頼が来た出土品は、1千年前の縄文・弥生時代に豊作を祈る祭りの時に
使用されていた銅鐸(どうたく)や銅戈(どうか)などです。
小松製作所ではこれらのレプリカなどを実際に見て触れることができます。
価値ある出土品は、傷がついたり盗まれたりしないように
厳重に保管してしまうので、皆さんにも見てもらえるようレプリカを作ります。
過去に製作依頼が来た出土品は、1千年前の縄文・弥生時代に豊作を祈る祭りの時に
使用されていた銅鐸(どうたく)や銅戈(どうか)などです。
小松製作所ではこれらのレプリカなどを実際に見て触れることができます。
加工工場へ潜入!
鋳造した銅を製品にするために加工や組み立て、検査をしている工場内を見学させていただきました。
小松製作所では1つのポンプに対して100~200個の部品を使っています。
工場内では、地上に設置して水道内に圧力をかけて水を出す「地上ポンプ」と
井戸の中に設置して地下深くの水を汲み上げる「水中ポンプ」の2種類のポンプを見ることができます。
そして工場の奥へ進むと、なんと深さ6~7mもある井戸が工場内にあります!
今回、井戸を使った性能試験の様子を見学させていただきました。
ポンプが水を汲み上げる速さは10分で600L 。
家庭にあるお風呂で換算すると約2分でお湯張りが終わるほどの速さです・・・!
汲み上げた水が流れ出す様子をみて学生さんたちも驚いていた様子でした。
小松製作所では1つのポンプに対して100~200個の部品を使っています。
工場内では、地上に設置して水道内に圧力をかけて水を出す「地上ポンプ」と
井戸の中に設置して地下深くの水を汲み上げる「水中ポンプ」の2種類のポンプを見ることができます。
そして工場の奥へ進むと、なんと深さ6~7mもある井戸が工場内にあります!
今回、井戸を使った性能試験の様子を見学させていただきました。
ポンプが水を汲み上げる速さは10分で600L 。
家庭にあるお風呂で換算すると約2分でお湯張りが終わるほどの速さです・・・!
汲み上げた水が流れ出す様子をみて学生さんたちも驚いていた様子でした。
風鈴を作ってみよう!
見学の後は皆さんお楽しみの風鈴作り体験です!
先ほど見学した鋳造工場で作られた鐘を使って風鈴を作っていきます。
型から外したての鐘はまだ表面がざらざらしていて、鐘を貰った生徒さんは「砂がついている!」と
先ほど聞いた砂型の説明を思い返していました。
≪作り方≫
①銅と錫(すず)を主成分とする銅合金(=砲金)でできた鐘のてっぺんに
タコ糸を通すための穴をあける位置に油性ペンでマークをつける
②マークをつけたところに、穴をあけやすくするためへこませる
③『ボール盤』でタコ糸を通すための穴をあける
④ヤスリを使って鐘の表面を磨く
⑤タコ糸でワッシャーと短冊をつける
風鈴の完成!
穴あけ加工や磨き体験を通して小松製作所のお仕事を体感している様子でした。
先ほど見学した鋳造工場で作られた鐘を使って風鈴を作っていきます。
型から外したての鐘はまだ表面がざらざらしていて、鐘を貰った生徒さんは「砂がついている!」と
先ほど聞いた砂型の説明を思い返していました。
≪作り方≫
①銅と錫(すず)を主成分とする銅合金(=砲金)でできた鐘のてっぺんに
タコ糸を通すための穴をあける位置に油性ペンでマークをつける
②マークをつけたところに、穴をあけやすくするためへこませる
③『ボール盤』でタコ糸を通すための穴をあける
④ヤスリを使って鐘の表面を磨く
⑤タコ糸でワッシャーと短冊をつける
風鈴の完成!
穴あけ加工や磨き体験を通して小松製作所のお仕事を体感している様子でした。
最後に生徒さんから質問が・・・!
鎌倉さんが生徒さんに質問を募集すると率直な質問も出ました。
生徒さん
小松製作所さんはホワイトですか?
工場見学ナビゲーター
鎌倉課長代理
小松製作所は土日祝はお休みで、有休もちゃんと取れるとてもホワイトな会社です。
ただ、お客さんから問い合わせがあった時には24時間365日、お客さんからの電話は必ず取ります。
なぜかというと、私たちの仕事はライフラインに直結しているからです。
水が飲めないととても困ると思います。
温泉の汲み上げも止まってしまえば旅館さんは営業できません。
それに壊れたテレビをすぐに直してもらえたら当たり前に嬉しいように、ポンプもすぐに直せたらお客さんはとても喜んでくれると思います。
小松製作所は経営理念にのっとって
「お客様に寄り添うことを第一に」
時代を超えて愛される企業を目指しています。
ただ、お客さんから問い合わせがあった時には24時間365日、お客さんからの電話は必ず取ります。
なぜかというと、私たちの仕事はライフラインに直結しているからです。
水が飲めないととても困ると思います。
温泉の汲み上げも止まってしまえば旅館さんは営業できません。
それに壊れたテレビをすぐに直してもらえたら当たり前に嬉しいように、ポンプもすぐに直せたらお客さんはとても喜んでくれると思います。
小松製作所は経営理念にのっとって
「お客様に寄り添うことを第一に」
時代を超えて愛される企業を目指しています。
工場見学終了
長年にわたり地域とともに歩み続けてきた小松製作所。
そのものづくりへの誇りと、お客様を第一に考える姿勢は、今も変わることなく息づいています。今回の工場見学を通して、生徒たちは単なる製造工程の理解にとどまらず、ものづくりに対する想いや楽しさに触れる貴重な体験を得ることができたかと思います。
未来を担う若者たちにとって、この出会いが新たな気づきや進路のヒントになったのではないでしょうか。
そのものづくりへの誇りと、お客様を第一に考える姿勢は、今も変わることなく息づいています。今回の工場見学を通して、生徒たちは単なる製造工程の理解にとどまらず、ものづくりに対する想いや楽しさに触れる貴重な体験を得ることができたかと思います。
未来を担う若者たちにとって、この出会いが新たな気づきや進路のヒントになったのではないでしょうか。
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「諏訪で新しいことがしたい」。そんな思いに応えるのが、わたしたちのミッションです。
激動する時代に不安を感じる、今の事業に変化がほしい、自社技術の可能性を拡げたい。
諏訪の技術を世界へと伝え、異分野と繋ぐことで
「ものづくり」をアップデートするお手伝いをさせていただきます。

創業 大正13年
設立 昭和32年
事業内容 動力ポンプ設計製作・修理・販売 / コンサルティング業務
制御盤・計装機器製作及び販売 / 鋳鉄及び合金鋳造
金属加工 / 機械器具設置施工・配管施工・保守メンテナンス業務
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