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Laurett'sの快挙 大谷翔平選手モデルの「二刀流」プレミアムペンの開発物語

Laurett'sの快挙 大谷翔平選手モデルの「二刀流」プレミアムペンの開発物語

2023.11.24

Laurett'sがあのスーパースターの高級筆記具を手掛ける!?

SUWAプレミアムブランドの中心的な事業者の丸安精機製作所さん。本業の金属切削加工業の傍ら、自社ブランドLaurett’sを展開し、様々な筆記具を販売しています。そんな丸安精機製作所さんが快挙を成し遂げました。なんと米大リーグで2度目のMVPとホームラン王のタイトルを獲得した大谷翔平選手の記念モデルのペンを開発したのです。この耳を疑うような開発物語。どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
きっかけは一本の電話

2023年2月、丸安精機さんのもとに一本の電話が入りました。「大谷翔平選手モデルのプレミアムなペンを作りたい。協力していただけないだろうか?」電話の主は埼玉県で数多くのアニメやMLBのコラボグッズ等を手掛けた実績のある企画販売会社、株式会社エンスカイさん。丸安精機さんは晴天の霹靂のような依頼に戸惑いながらも了承し、プロジェクトの大きな一歩を踏み出していきました。(エンスカイさんは必死に詐欺の話ではないとフォローしたようです(笑)。)

丸安精機さんに白羽の矢が・・!

さかのぼること2022年11月。エンスカイさんは大谷翔平選手モデルの「ただ飾るもの」ではなく、「日常生活で使用してもらえるようなグッズ」を作りたいという思いから本プロジェクトをスタートさせ、最終的にペンに行きつきました。

企画は、素材や装飾、加工など「日本の技術」にこだわるところからスタートしたそうです。
MLBで活躍する日本人・大谷選手モデルの商品ゆえ、日本が世界に誇る技術を採用したいと考えたからです。様々な選択肢がありましたが、目を見張るような美しいローレット加工技術をいかしたブランド「Laurett’s」を知り、この加工技術であれば、ペンのキャップ、ボディ、インナーパーツ、重量、書き心地など、全てにおいてこだわったペンができるのではないかと思ったとエンスカイさんの担当者は回顧されていました。

また重要視したのは「ストーリー性」で、大手のハイブランドペンメーカーとの協業も最初は検討してたそうですが、「製造元と一から二人三脚で作り上げる商品にしたい、モノづくりの熱意を感じられる企業と作りたい」ということから丸安精機さんに白羽の矢が立ちました。

BtoB向けの金属加工業と自社ブランド「Laurett’s」の二刀流に挑戦している丸安精機さんはエンスカイさんにとって大谷翔平選手の姿に重なったようです。

外観部品と筆記具の「二刀流」。
外観部品と筆記具の「二刀流」。
工場の内部。高級車・高級家電等の外観部品を制作。
工場の内部。高級車・高級家電等の外観部品を制作。
Laurett'sブランド立ち上げのきっかけとなった万年毛筆。
Laurett'sブランド立ち上げのきっかけとなった万年毛筆。
当HPもこの快挙に一役買った?

製造元を選定するにあたり、いろいろな企業をリサーチしていく中で丸安精機さんが目に留まりました。自社HPが洗練されているところ、様々な出展イベントに熱心に参加されていたところが、好印象だったようです。加えてデザインプロジェクトの記事を拝見していただき、会社のこと・そこで働くひと・モノづくりへの熱意などを感じることができ、丸安精機さんとならうまくやれるのでは?と感じていただけたと仰っていました。(これは本当に嬉しい・・・!)

また発注側としてSUWAプレミアムに認定されている事業者ということも選定するうえで安心できる材料だと語っていました。

商品のこだわり

丸安精機さんの超美麗切削加工により削り出されるローレット加工は他の追随を許さない美しい見た目です。PR動画の制作会社さんも蛍光灯の光ですら輝きを放つこの仕上がりに大変驚かれたようです。

また独自の隠しネジ機構技術はネジ山が見えず、ペンをスタイリッシュに演出しています。

商品名は「 Laurett’s Premium Two-Way Pen」。ボールペンとシャープペンの二刀流ペンです。

シャープペンとボールペンをいちいち入れ替えなくてはならない機構となっていますが、こちらの「面倒さ」は敢えてのもの。投手としてグローブをつけてマウンドにあがり、打者としてバッターボックスに立つ際はグローブを外してバットに持ち変える大谷選手のルーティンを表現しています。

 

MVP獲得記念モデル 真鍮のゴールドがプレミアム感を倍増させています。
MVP獲得記念モデル 真鍮のゴールドがプレミアム感を倍増させています。
ホームラン王獲得記念モデル やはりシルバーはローレット加工が映えますね。
ホームラン王獲得記念モデル やはりシルバーはローレット加工が映えますね。

モノがたりに参加した
立役者からのコメントComment

株式会社丸安精機製作所 取締役 長峰 偉紘

本製品のPR動画が完成した際には日ごろからローレッツを支えてくれた人たちに少しでも恩返しが出来ると思いがこみ上げ、目頭が熱くなったと仰っていました。
エンスカイさんからもこれをきっかけに更なる飛躍を期待するというエールを送られていました。
これからの展開に期待しています!

profile

1985年、長野県辰野町生まれ。

ライブハウス、ブライダルカメラマン、広告代理店を経て丸安精機製作所へ入社。現在入社12年目

趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞、バイクなど。

写真の右の方は仕掛人である株式会社エンスカイ 池田部長です。この度はありがとうございました。

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