ひとと会う

施設内のみならず、施設外や地域でも
障がい者が「働く」支援を展開。
他事業者とも協力しながら地域へも貢献する
就労継続支援A型事業所株式会社グローブ

施設内のみならず、施設外や地域でも
障がい者が「働く」支援を展開。
他事業者とも協力しながら地域へも貢献する
就労継続支援A型事業所株式会社グローブ

2021.06.23

「働く」ことを通じた支援

「働く」。
多くの人々が経験するであろう「働く」ことですが、
障がいを持たれた方にとっても大事な機会であり、
地域の中で役割を果たす上で重要です。
その「働く」機会や場を、実に多くの会社との繋がり
を生かしながら広げ、さらに地域貢献や新しい事業に
もチェレンジし続ける就労継続支援A型事業所株式会
社グローブ。
開所以来、「働く」こと、そして他の事業所との協力
を大事にされてきたグローブの松井陽介代表・松井玲
子所長にお聞ききしました。

グローブ のここがスゴイ!

雇用契約を結び、障がい者の「働く」支援を展開

 

グローブでは、障がい者支援の分野でいくつかの事業を展開していますが、その内の一つとして「就労継続支援A型事業所」も運営しています。「就労継続支援A型」とは、障がい者とグローブが直接雇用契約を結び、労働への対価として給与を支払いながら訓練を実施することを前提にしている福祉事業です。

 

グローブさんでの施設内就労の一例です

「就労」ですが、大きく分けてグローブの施設内での作業、それから外部である施設外の双方で行っています。

施設内の作業としては、市内外の製造事業者等から精密部品の組み立てや、食品加工、ネットショッピングに出品された商品の検品等を受注していますね。

それから、パソコンによる名刺作成も行っています。

グローブ のここがスゴイ!

多様な施設外での「働く」は双方にメリット!

施設内と比べますと、施設外での仕事、例えば製造事業者や観光ホテル内での業務の方が多いですね。

就労の訓練ということもありますので、一般企業の中で、今まで関わったことのない人たちと一緒に作業することが大事な機会だと認識しています。それは、(障がい者と一般企業の人が)お互いのことを知ることができて、刺激ももらえるためです。

これは、グローブが開所してから力を入れてきた点でもありますね。

大浴場内での清掃風景。写真からも念入りな作業の雰囲気が感じられます

現在では、諏訪湖畔の幾つかのホテルから大浴場やフロントの清掃業務を受注していますし、諏訪地域内の役場内でも清掃を受注しているケースもあります。それ以外ですと、市内の各地区が管理されている浴場も担当していますね。

その他でも、市内の精密事業者さんや茅野市工業団地内の事業者さんにも作業で就労していますし、夏場になれば、飲料メーカーの関連会社でペットボトルの仕分け作業も受注しています。

それに、いきいき元気館(諏訪市総合福祉センター)内の売店も運営してますから、こうして改めて全体を見ると多岐に渡ってますね(笑)。

地域の浴場でも清掃を担当。地域にも欠かせぬ存在です

施設外での就労体験を通じてですが、グローブに通所される方からは「(地域や事業者の方に)必要とされている喜びを感じる」との声も多く寄せられます。

もちろん、仕事ですから、契約上の業務内容でもクライアントに満足いただきくことが前提になります。

その上で、地域の会社で地域の人と直接触れ合える機会でもありますから、色々な人と一緒に助け合いながら仕事をしている所に、さらに価値を見出しています。

グローブ のここがスゴイ!

他の事業者と協力し合い、新規事業でデリバリーサービスも開始!

お弁当のデリバリーサービス事業ですが、他の就労継続支援A型事業所と共同で、諏訪市内外の0各種施設等を配送の対象に、この6月から開始しています。

取り組み始めたきっかけですが、昨年に「何か面白いことやってみない?」と外部の人から誘われたのが機会になりました。これも、何かのご縁と感じますよね。

 

グローブの活動・理念について語る松井陽介代表さんです

提案を聞いた最初の時は「実現は無理かな」とも思いましたが、「(作業できる)人がいる」のは私たち福祉作業所の強みでもあります。それに、グローブ以外にも「食事を作る事業所」、「配送できる事業所」がいましたから、それら各事業所の強味や役割を繋ぎ合わせて実現することができました。

そして、これが一番重要な点ですが、お金や目先の利益よりも継続して働ける仕組みづくりを優先したことが大きいと感じますね。

 

グローブ のここがスゴイ!

単独では「できない」ことも「できるように」、協力して形に!

デリバリサービスもそうですが、これからは一つの事業所で全て対応し何かの事業を進めるのではなく、他の関係者の皆さんとの協力が不可欠と感じていますし、それに協力し合わないと意味がないとも思っています。

自社でやれないことは他社を頼りにすればよいわけですから、グローブとして「やれることをやる」スタンスですね。そうすると、「できない」で終わらせるのではなく、「できるようにするにはどうすればよいか」、という形に繋がります。

 

施設内就労の一コマ。ここでも、地元・地域のつながりが生かされています

そのような点で、諏訪圏域は福祉関係者の横のつながりが強いので、協力しやすい環境ですよね。情報共有や仕事もしやすいですし、施設外就労の場所が広がったのも、他者との繋がりから紹介された結果ですから。

先ほどお話ししたように、施設外就労を通じて様々な職場を訪れる機会が多くありますが、諏訪地域の皆さん方の仲間意識や郷土愛が強いと感じます。それに、「地域のために」という懐も深いのも、地域での連携しやすさになってると思いますね。

こうした活動を通じて、グローブが地域や皆さんにとってありがたい存在になれればと考えています。

 

 

グローブのこともっと知りたい!

いきいき元気館では売店も運営されてます

多くの市民の皆さんにとって憩いであるばかりではなく、社会福祉協議会や児童センター、ボランティアセンターの活動の場にもなっている諏訪市総合福祉センター(湯小路いきいき元気館)。
その1階に売店がありますが、ご利用になられたことのある方も多いかもしれませんね。
実はこの売店も、グローブさんが運営を担当しています。
日替わりのパンや和菓子なども販売されているので、毎日目移りしそうです。
行かれたことのない方も、お立ち寄りになってはいかがでしょうか。

グローブ(松井代表、松井所長)オススメのSUWA

上諏訪温泉しんゆ

諏訪市の中での「お薦めスポット」は上諏訪温泉「しんゆ」さんですね。

仕事の関係で訪れるのですが、そのたびに従業員の皆さん全員誇らしく働いていて、立ち居振る舞いや雰囲気が素敵だなと感じられます。それも、そこを訪れた人全ての人が顧客という接し方をされておられるからだと思います

「しんゆ」さんのおもてなしの姿勢は、当社にとっても参考になると感じます。

(諏訪市の「しんゆ」と清掃業務で提携したことを受け)「人を育てることで地域に貢献を」という、「しんゆ」さんの姿勢にグローブも同感で、私たちも同じ気持ちで業務に関わっています。「契約だから」ただ業務をこなすのではなく、それを越えた所にシナジーが感じられますね。

「しんゆ」さんで清掃の仕事に当たるグローブ通所者の方も、職員の方たちから名前で声掛けしてもらえて雰囲気に慣れてきている様子も見られ、ありがたい気持ちです。

 

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