ひとと会う

諏訪発スタートアップ企業の技術が５Ｇの未来を担う！？

2023.11.01

英幸テクノとは？

諏訪発のスタートアップ企業、英幸テクノの安川社長にお話しを聞きました

諏訪市でスタートアップし、グローバルに活動する英幸テクノ株式会社。
同社が持つ技術「ナミゲート」が５Ｇの未来を担うすごい技術だと話題になっています。
今回は、同社の安川社長にお話しいただきました。

英幸テクノ株式会社のここがスゴイ！

英幸テクノ創業秘話

大学卒業後、セイコーエプソン株式会社に２４年間勤めた後、複数の外資系メーカー勤務を経て、２０１９年に英幸テクノ株式会社を創業しました。

エプソンの香港拠点で働いていた時のメンバーと共に立ち上げ、弊社の顔となる技術「ナミゲート」を開発しました。すでに国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、中国、シンガポールなどで特許取得済みです。

東京にも支社がありますが、あえて諏訪を本社としています。理由は諏訪が好きで、諏訪に新しい産業を作り「諏訪地域、ひいては南信地域を盛り上げていきたい！」と考えているからです。

英幸テクノ株式会社のここがスゴイ！

５Ｇの未来を担う！？「ナミゲート」とは？

長野県だけでなく寒冷地域を中心に断熱性の高い住宅にどんどん移り変わりつつあります。壁の中にはアルミの薄膜が貼られ、窓ガラスはＬｏｗ－Ｅガラスがスタンダードになってきています。そうするとどうしても電波が家の中に入りにくくなります。これから５Ｇ、そしてゆくゆくは６～７Ｇが標準電波となってくると、電波の入りにくさに伴うストレスはどんどん増していきます。

そこで、何とかして家の中に外の電波が入りやすくできないか、と考え開発したものが「ナミゲート」になります。窓ガラスや壁にナミゲートを貼るだけで、ナミゲートが電波の出入り口となり、屋内電波環境を改善させます。

電気代が年々高くなっている昨今、無電源で効果が発揮出来るような技術することにこだわりを持って開発しました。

国内では、大手化学メーカーやゼネコン、建材メーカーと現在商談を進めている最中です。ドイツのハノーバーメッセにも出展し海外にも技術を売り込んでいます。すでにヨーロッパや東南アジアの企業からも引き合いをいただいています。

英幸テクノ株式会社のこともっと知りたい！

最後に諏訪の若者にメッセージをお願いします

若いうちは何度失敗したって良いと思います。失敗を糧にして挑戦を続けていって欲しいです。そして私自身が諏訪で起業した理由の一つが「諏訪の若い人に発破をかけたい」ことにあります。都市部じゃなくても、諏訪にいたってスタートアップできる！ということを声を大にして言いたいですね。弊社もそうでしたが、県や市など多くの人や機関が応援してくれます。ぜひ、諏訪で起業する人がこれからも続々と出てきてもらえたらうれしいですね。